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写真のコツ vol. 11

望遠レンズをマスターしよう

· カメラ

初心者の皆さんはなぜか望遠レンズが大好きです。なにしろ、望遠レンズを使いたいために一眼レフを購入するほどなのですから。まさか、覗き見したいわけでもないでしょうから、ゴルゴ13のようなスナイパーになった気分を味わえるからでしょうか。

ところが、遠くに見える被写体をアップにするケースは意外と少ないものです。子どもたちの運動会に使ったきりあとはずっと眠ったままという人も多いのではないでしょうか。実は、望遠レンズの役目は遠くのものを写すだけではないのです。そのほかにもいろいろな使い道はあり、それを使わないのはもったいない話なのです。以下、遠くのものを写す以外の望遠レンズ活用法を紹介してみましょう。

そもそも望遠レンズとは

望遠 自然

焦点距離から見るとカメラのレンズは次のみっつに分類されます。広角・標準・望遠です。広角レンズについては別項目で解説しますから、ここでは標準レンズと望遠レンズの違いをみてみましょう。一般に、標準レンズとは焦点距離が50〜55㎜のレンズを指し、人間の目に一番近いとされています。焦点距離はピントが合ったときのレンズと撮像素子との間隔を意味します。昔はレンズとフイルムの距離といえばよかったのですが、デジタルの時代になってからは撮像素子という耳慣れない用語を使わざるを得なくなりました。

対して、85〜100㎜の焦点距離を持つレンズは中望遠といわれています(メーカーによっては135㎜までを指します)。望遠レンズと標準レンズの中間的な性能を持ち、ポートレートによく使われるところからポートレートレンズとも呼ばれています。

そして、200〜300㎜が望遠レンズ、それ以上が超望遠レンズになります。ここで200〜300㎜を対象としています。

なぜ使わないのでしょう?

都心 夜景

次に、望遠レンズがなぜ運動会以外で使われなくなったのかを考えてみましょう。

 

大きな理由は三つあります。一つは、大きくて重たく、ブレやすいことです。望遠レンズは標準レンズに比べて三倍は長く、それだけ重量もあります。運動会で一日中首からぶら下げていると肩が凝り、カメラを下ろすとホッとします。しかも重心がレンズ側に移りますから、ブレさせないようにするには高速シャッターを切らない限り三脚、または一脚が欠かせません。

 

理由の二番目はピントが合う範囲が一定以上離れないといけないことです。最短撮影距離と呼んでいますが、これは焦点距離が長いほど距離は遠くなります。そのため、300㎜のレンズはまず室内では使えません。被写体から遠く離れることができないからです。なんとかファインダーに納めたとしてもほかのものはまったく入りません。ぎゅうぎゅうの状態です。

 

三番目は被写界深度が浅く、ピントが非常に合わせにくいからです。前後に50㎝ずれただけでも、いっぱいに絞っていないと両方ともピントは合いません。それだけピントが合わせにくいと言い換えてもいいでしょう。パンフォーカスにしやすい広角レンズとは大違いです。これだけ使いづらい材料が揃っていれば倉庫の奥に眠ってしまうのは仕方のないことでしょう。

望遠レンズは遠くのものを写すだけではありません

絵具 切り取り

望遠レンズは「望遠」という名称から望遠鏡を連想させ、そのため初心者のほとんどは「遠くのものを写すためのレンズ」という認識を持ってしまったのは仕方のないことなのかもしれません。ただ、これを読んだ皆さんにはぜひとも望遠レンズの機能を知り、使いこなしていただきたいと思います。

では、遠くのものを写す以外に望遠レンズにはどのような機能があるのでしょうか。その最たるものは切り取り機能です。それがどのようなものかを説明しましょう。まっすぐ正面を見てください。人間の視野は左右に約120度といわれています。その範囲のものは目や首を動かさなくても見えるということです。それに対して、50㎜の標準レンズは45度しか見えません。それが画角というものです。焦点距離が長くなるにつれて画角はどんどん狭くなります。中望遠では25度、200㎜の望遠だと12度しかありません。その狭い画角で被写体のどこを切り取るか、それが望遠レンズを使いこなすための大きな課題となります。

もちろん、被写体から十分距離を取ればさまざまな構図を作ることは可能です。

しかし、常に距離が取れるとは限りません。一部分を切り取るというのもテクニックの一つです。存分にテクニックを磨いてください。

ボケを作りやすい

ボケ 背景

望遠レンズは被写界深度が浅いと前述しました。それだけピントを合わせにくく、カメラの位置を数㎝前後しただけで被写体はピンボケしてしまいます。逆にいえば、それだけボケを作りやすいことになります。被写体のピンボケはNGですが、それ以外、例えば前景や背景がボケると被写体が浮き立つという効果があります。バックがゴチャゴチャしていると被写体が目立たず、なんの写真を撮っているか分かりにくいものですが、バックをボカすときれいに浮き立ってくれます。どうやっても背景をシンプルに処理しきれない場合、距離を撮ることができればぜひ望遠レンズを使ってみてください。

 

意識してボケを作る場合は絞りを開放、またはそれに近い数字にするという方法もあります。ですから、絞り優先モード、あるいはシャッター優先モードにするというやり方も併用するといいでしょう。

望遠レンズには圧縮効果があります

圧縮効果というのは耳慣れない用語ではないでしょうか。TVの実況中継でマラソン、または駅伝をご覧になった方は、先頭ランナーを正面から見た場合とサイドから見た映像とでは後続ランナーとの間隔がかなり違った印象を受けることに気づくと思います。当然、TVカメラは望遠モードで遠くから撮影するのですが、正面から見ると後続集団はすぐ近くまで迫っているように見えます。これが圧縮効果です。距離感がなくなって前後が接近しているように見えるのです。これと逆の現象を期待できるのが広角レンズで、遠近感が強調されます。

 

この圧縮効果をどのように使うかというと、例えばサクラ並木があります。道路に沿って開花しているサクラを撮影するとき、広角レンズだとサクラの木の間隔が広がって見えます。一方、望遠レンズでは詰まって見えますから非常に密集しているような印象を受けます。同様に、人やクルマ、その他さまざまなものがたくさんいる・あるのを表現したいときは大いに役立ちます。ボケの効果を利用すればその中の被写体を浮き立たせることも可能です。

手ブレを防ぐには

遠くのものを写す以外にもメリットがあることを説明しましたが、望遠レンズの最大の弱点である手ブレしやすいという事実は解消されていません。確実に解消するには三脚や一脚を使うしかありませんが、そうすれば荷物が増えて機動力が確実にダウンします。そこで、手持ち撮影にこだわって望遠レンズを使いこなすヒントをいくつか紹介しましよう。

 

現在の新しいカメラは手ブレ機能が搭載され、以前に比べてずいぶん手ブレは減っています。焦点距離200㎜なら200分の1秒以上、300㎜レンズなら300分の1秒以上速いシャッターでというのが通例でしたが,現在ではそれよりは5〜6段階遅いシャッターでも大丈夫なようです。これにISO感度アップを加えればさらに速いシャッターが切れることになり、手ブレの可能性はなおさら低くなります。四つ切りや半切などの印画紙に焼き付ける場合は粒子の荒れが気になりますが、画面でしか見ないのなら1600以上にしてもそれほど気にならないはずです。

 

もうひとつおすすめしたいのがテレコンバーターです。これはカメラ本体とレンズとの間にセットすることで焦点距離を1.4倍、または2倍にする機能を持っています。100㎜の中望遠レンズにセットすれば140㎜や200㎜になり、しかも小型軽量ですから手ブレの心配はほとんどありません。価格が安いのも魅力です。140㎜や200㎜のレンズに比べて暗くなるのは仕方がないとしても、感度をアップすれば十分に対応できます。これなら大きくて長い望遠レンズを持ち歩く必要もありません。

まとめ

冒頭で記したように、一眼レフカメラの最大のメリットはレンズ交換ができるところにあります。それなのに、広角〜標準レンズしか使わないというのは実にもったいない話です。切り取り・ボケ・圧縮以外の自分なりのメリットが見つかるかもしれません。軽くはありませんが、いつもカメラバッグに納めておいてどしどし活用してください。きっとあなたの写真ライフが豊かになるはずです。

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