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写真のコツ vol. 12

日の丸構図

· カメラ

写真の構図にはいろいろな種類があります。その中で一番わかりやすく、ビギナーなら無意識に使っているのが日の丸構図です。日章旗のように中央に赤丸=被写体を配する構図で、記念写真や商品写真、植物や動物、魚の図鑑に使われる写真はほとんどこの日の丸構図が採用されています。しかし、アート・フォトの分野では日の丸構図はしばしばB級の構図とされています。なぜそうなのか、そしてどうすればアートとして認められるかを考えてみましょう。

日の丸構図は安定感があるけれど新鮮味がない

ビギナーが写真を写すとき、被写体は常に中央に配置します。なぜでしょう? 自分の目線が中央に向かっているからです。同様に、写真を見る人は、ほかに誘導するものがなければ目線は中央に向かいます。そして、そこに被写体があれば安心します。いってみれば、安定感があるのです。これは決して悪いことではありません。

ところが、みんながみんな、この日の丸構図で撮影したらどうなるでしょうか。新鮮味のないありふれた写真になってしまいます。ビギナーの写真はそんなものばかりです。インパクトのない理由のひとつがこれだといってもいいでしょう。

日の丸構図のメリットを生かす…その1

建築物

日の丸構図は安定感があると書きました。右にも左にも偏らず、中央にドンと被写体が鎮座しますからシンメトリー(左右対称)にしやすく、見る人は安心できます。では、この特徴をどのように生かせばいいでしょうか。

安定感を生かすならなんといっても建築写真でしょう。神社仏閣を代表とする左右対称の建物を正面からとらえてストレートに表現するなら日の丸構図に勝るものはないでしょう。歴史のある建物はそれ自体重みがあります。その重みを忠実に表現すれば日の丸構図でも十分訴える力はあるはずです。

このように、明確に伝えたいものがあれば日の丸構図は生きてきます。ただし、日の丸構図にはそれなりの条件を満たしていなければなりません。日章旗を思い浮かべてみてください。中央に赤丸があり、周囲は単純な白地です。周囲がゴチャゴチャしていては赤丸が引き立ちません。といって、まったくの空白ではムダな空間に見えてしまうのです。建築写真のように画面いっぱいに建物が写っていれば気にはなりませんが、もっと小さな被写体では周囲の空間の処理が難しくなります。単純化したりボカしたりとそれなりの工夫が欠かせません。

日の丸構図のメリットを生かす…その2

女性 ポートレート

日の丸構図がよく用いられる写真にポートレートがあります。女性の表情をうまくとらえたポートレートはアートとして十分価値が認められています。では、日の丸構図でありながらなぜポートレートなら許せるのでしょう?

理由はふたつあります。まず、被写体が魅力的だからです。人間は人間の顔に最も強く反応するといわれています。雑誌の表紙に一番よく使われるのが人間の顔であることからそれは証明されています。笑った顔・怒った顔・泣いた顔など感情をあらわにした表情には強く引きつけられます。インパクトのある被写体なら構図は問題にならなくなります。

ふたつ目の理由は一対一の会話が成立するからです。こちらを見つめてなにかを語りかけてくる表情にはこちらも答えたくなります。写真を見る人と被写体との間にコミュニケーションが成立し、それを演出するのがカメラマンということになります。

日の丸構図で写真力を養う

日の丸構図をどう生かせばアートになるかの例を挙げましたが、そうしなければ日の丸構図は全面的に否定されるという状況にあります。写真を長くやっている人は無意識のうちに被写体をセンターからずらしています。本能的に日の丸構図を避けているのです。それはそれでいいのですが、あえて日の丸構図にして、それでどうすれば魅力的な写真になるかを考えることで撮影力はアップします。

 

ヒントをいくつかピックアップしてみました。まず、被写体の選定です。これはかなりのインパクトが必要です。この程度で大丈夫かなと思うクラスでは他の構図にした方が賢明です。これなら絶対に面白い写真になるという確信を得られるものを選びましょう。

 

次は余白の使い方です。周囲は単純化しないと被写体が引き立たないと前述しましたが、だからといって日章旗のようなまったくの平板なバックでは感動的な写真にはなりません。主題を引き立てる前景、または背景を配置したり、色や明暗を考えてより主題を浮き立たせたりと方法はさまざまにあります。

 

ただ、考えすぎて日の丸構図の本領を台なしにしてしまうと本末転倒です。ビギナーがついつい日の丸構図にしてしまうのはシンプルだからです。そして、シンプルはカメラマンの意図が伝わりやすいところにあります。考えすぎてそれをブチ壊したのでは日の丸構図のメリットは失われてしまいます。

まとめ

これまでずっと日の丸構図ばかりで撮影していたとすれば、被写体を右、または左にずらしてみてください。当然バランスが崩れます。そこでオブジェクトをあちこちに配置してバランスを取ります。被写体を七対三の位置に配置させれば三分の一構図になります。構図にはそれ以外にもさまざまなパターンがありますから、少しずつマスターしてください。

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