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写真のコツ vol.2

露出の基本を知れば写真は大きく変化

· カメラ

露出という言葉を知らないはずはないでしょう。ただし、夜の路上やエレベーターの中でコートを脱ぎ、下半身を丸出しにする変態ではありません。写真の世界でいう露出とは被写体が受けている光の量で、正しくは露出値です。しばしばEV(Exposure Value)と表記されますが、ここでは露出値という用語で統一します。この露出値を計測してシャッターと絞りに反映させ、適正露出で撮影させる機能が現在のカメラには搭載されています。それがAE=自動露出です。

 

しかし、それに従ってばかりいてはカメラマンの意図を写真に反映させることはできません。露出をどのように調整すればどんな写真ができるのかを説明してみましょう。

露出にはアンダーとオーバーがある

写真①、②、③、④を見てください。AEを利用してカメラ任せで撮影するとほとんど①のように写ります。ケータイやスマホ、コンパクトカメラも同様で、いわゆる「適正露出」です。AEに任せていれば失敗は少なく、それなりの写真ができます。しかし、そこに撮影者の意図が入る余地はなく、それではいい写真はなかなかできません。いい写真とはなにかといわれると延々と説明しなければならないので、ここでは「カメラマンの意図を反映させた写真」としておきます。

では②の写真はどうでしょう。中央から左にかけて黒く潰れてしまい、細部はまったく判別できません。このような写真は通常「露出がアンダー」といわれます。①に比べて光量が足りていないのです。③の説明はとりあえず省きます。④の写真を見てください。これは「露出オーバー」の状態です。光の量が多すぎて色が飛び、全体が白っぽくなっています。これは明らかに失敗です。

写真 露出1

写真①

写真 露出2

写真②

写真 露出3

写真③

写真 露出④

写真④

適正露出とはなんでしょう

写真⑤を見てください。これがなにか分かる人はもうずいぶん少なくなっているでしょう。AEがまだ普及していなかった時代、プロ、アマチュアを問わず多くのカメラマンが利用していた露出計という道具です。使い方は、まず下部の中央にあるボタンを押します。すると、上部の白くて丸い受光部が光を受け、その光の量に応じて針が動きます。その針に合わせて下部のダイヤルを操作したところが写真⑥です。

 

そこには8/32、15/22、30/16、60/11、125/8といった数字の組み合わせが見られます。これが適正露出です。最初の数字はシャッタースピード、次が絞り値です。つまり、シャッタースピード8なら絞り値は32、シャッタースピード60では絞りを11にすれば露出は適正という状態を示しているのです(シャッタースピード60というのは60分の1という意味です)。

 

このことから理解できるように、シャッタースピードと絞り値の関係は何通りもあります。これは、バケツが一杯になるまで水を入れるときの蛇口と時間の関係と思えば分かりやすいでしょう。蛇口を少ししか開けなければ時間がかかります。一杯に開けば短時間でバケツは満タンになります。AEはこれを計算し、失敗の少ないシャッタースピードと絞りを割り当てます。

 

写真の失敗として多いのはピンボケとブレです。オートフォーカスが当たり前のようになってピンボケは少なくなりましたが、被写体の前、または後ろにピントが合う前ピン、後ピンの可能性は十分あります。それを防ぐには極力絞り、被写界深度を深くした方が賢明です。しかし、蛇口を絞るとバケツを一杯にするのに時間がかかります。つまり、シャッタースピードを遅くせざるを得ません。すると、手ブレ、被写体ブレの可能性が高くなります。そこで、ブレる確率の低いシャッタースピードと被写界深度をカメラが選定するのです。その結果、誰が写しても失敗の少ない写真ができあがります。

適正露出1

写真⑤

適正露出2

写真⑥

どんな写真を撮りたいのか

ここで①、②、③、④の写真に戻ります。冒頭では①が適正、②はややアンダーで中央〜左部分が潰れ気味、④は露出オーバーと記しました。では、③はどうでしょう。画面の下半分はほとんど潰れてしまっていて、大半の人はアンダーと判断するでしょう。しかし、空の色はどうですか? 白い雲との対比は最も美しく表現されています。この写真で強調したいのが雲だったとしたら、③まで絞る必要があるということです。画面の下半分を犠牲にしてもいいか、またはフレーミングで大幅にカットするという方法もあります。

このように、AEが決める適正露出ではカメラマンの意図を十分伝えることはできません。被写体の動きを止めるか、動きをブラして表現するか、絞りを開けてバックをボカすか、画面すべてにピントを合わせてパンフォーカスにするか……などなど、表現方法は各種あります。そのためにはカメラの機構をよく知り、それを使いこなさなければなりません。

露出は簡単に補正できる

AE機能を使わずに自分の意図する露出にしたい場合は、次の三つのモードにして撮影するのが一般的です。

 

○Sモード=シャッター優先モードです。カメラマンがシャッタースピードを先に決めると、それに応じてカメラが自動的に絞りを決めます。

○Aモード=絞り優先モードです。Sモードとは逆に、先に絞りを決めるとそれに応じてシャッタースピードが自動的に設定されます。

○Mモード=マニュアルモードです。AE機構が開発される前はすべてのカメラがこうでした。カメラには露出計が内蔵されており、それに合わせて絞り値とシャッタースピードを決めます。

 

どのモードを選ぶかは状況とカメラマンの好みによりますが、ここではもっと簡単な方法を紹介しましょう。それが露出補正です。カメラの機種によって小さな違いはありますが、絞り値をプラス・マイナス0.3、0.7、1と段階的に設定することができます。同じシーンを何カットも撮影できる余裕があれば、プラス・マイナス0の状態からプラス、またはマイナスに何段階か撮影しておきます。そして、その中から自分の希望する露出値の写真を選び出します。

 

写真の技法の一つにハイキー、ローキーというのがあります。適正露出よりもオーバー気味、あるいはアンダー気味の方が被写体の特徴をより印象的にするというものです。露出を何段階にも分けて撮影することで、そのハイキー、ローキーの面白さを発見する可能性もあります。

まとめ

ここでは触れませんでしたが、デジタルカメラにはISO感度があります。これをアップさせればシャッタースピードを何倍にも速くすることができます。あるいは絞り込むことが可能です。フイルムカメラがメインだった時代は高い感度のフイルムを用いていましたが、現在は電気信号を増幅させればよく、かなり暗い条件でも自然に近い状態で撮影することができるようになっています。デジタル一眼の機能はまだまだたくさんあります。それを使いこなせばあなたのスキルは飛躍的にアップするに違いありません。

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